在仏6年目、国民性って?

パリの悲しい事件から一ヶ月たち、
外野気分の私としては、あの狂騒のようなものが
少しずつ落ち着いてきて、
そんなとき、ニースでもミリタリーの人が襲われて。

義母から
「いつもあのへん散歩してるでしょ!H&Mの近くとか!」
っていつもそんなに行ってません。。。
というかんじで心配されたのですが、とにかくほんとに身近で。
思想や哲学的なものは強要するものではないけど、
あーほんとにいい加減にしてほしい。

ところで、私が個人的に好んでいるCanal+のPetit Journalという番組。
Martinという普通に好青年風のジャーナリストが、ほんとどこでも
取材にいくんですが、どうやら最近東京にいったらしい。

昨夜その前半の取材模様が放送されてて、
なんかすごく不思議な気分。

今回の切り口は、日本を突如?襲った、イスラム国との関係値。
日本人の多くの人が、まさか日本人が人質に取られるなんて、
寝耳に水、夢にも思わなかったというベースからスタート。

これは、正直、そうだと思います。一般的に。

だって、私は今フランスに住んでても、別にイスラムのこととか
意識して生活したことなんかないし、いくらパリであんなことが起きても、
トゥールーズのユダヤ学校が襲撃されても、もちろん悲しくて怖いけど、
だからってやっぱり、主体的な見方はできない、
とても遠いことのように思ってしまうし。

いや、これは、フランス人が、いやこのプチジャーナルのジャーナリストが、
日本を嫌いとか、馬鹿にしてるとかそういうことではないのだと思うのだけど、

あのシャーリーヘブド襲撃事件で、最大級のマニフェスト運動が
一気に巻き起こったフランスは、別に今までシャーリーの読者じゃないし、
買ったこともなかった人たちも、もちどんデモに参加するという国民性なんだと
私は理解したのでした。

で、プチジャーナルは、日本の街の若者に取材して、
今回の人質事件に対しての意見をインタビュー。

そこでフィーチャーされた言葉がなんと「自己責任」。

追悼の意を表しつつも、でも、危険な場所にいったのは彼らであって、
というコメントをピックアップして、スタジオではびっくり仰天のリアクション。

それに私はびっくり仰天でした。

この「自己責任」。
フランス人的には大方、理解不能なようです。

私が、これまでのフランス国とイスラム国との軋轢がいまいちわからなかったり、
マニフェストについても、なんかよくわからない部分があったりするように、

フランス人は、「ここで自己責任っていっちゃうの、日本人!」
みたいな。

いいとか悪いとかじゃなくて、ほんとにここは外国なんだなーと思った瞬間。

そして、お決まりの、秋葉原イメージで、もうそんな事件忘れてしまってる日本人!?
みたいな見せ方もあり、なんだかとても複雑気分なのでした。

人口みんなが、政治学者でもないし、海外に興味をもってるわけじゃないから、
当然なのかもしれないし。

でも、今回のこの件で、もっと小さな日常生活についても「なるほど」って
思えることがいくつか出てきて、ある意味目からうろこでした。

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