20ユーロって。

昨日、うっかり入った高級めセレクトショップで
ロシア系の強めのお姉さんに、つい
「履いてみてもいいですか?」
と聞いてしまったセルジオ・ロッシ。

とても素敵でした・・・。
最終ソルド期間の為、半額以下の現在ですが、
やはり敷居は高いのです、今の私には。(過去の私にも・・・ですが)

自分に言い聞かせ
「今ではない・・・」

お姉さんに冷たくあしらわれ、お店を後に。

家に戻り、クローゼットを開けてみると、
「あ・・・」
昨年秋に弟にデリバリーを頼んだら、別のものが届いてしまった
真っ青ブルーのうなぎ革ロッシ。サイズ36。
あれは会社を辞める年の夏のプライベートセールでサイズが合わない
(とは分かっていたのですが)
ものの、お兄さんの
「入るなら買うべきです」
のひとことと色のきれいさに一目ぼれし購入した一品。
やはり履くたびに足が纏足のように痛いので、かれこれ3度しか履いていない。


その一目ぼれの相手を目の前に、私はついに決断したのです。

「ついに・・・お別れ・・・」

私は、このひらめきに感動。
「頭は生きているうちに使いなさい」
という母のお小言を思い出したのでした。

早速、土曜日朝。
イレギュラーに仕事に行ったフランク。
そして、私は準備をし、この一目ぼれ靴をきれいに?ロッシの袋に
収め(既に箱はありませんので)、わりと良さげな紙袋に収め、
いざ。

何度か寄った事のある、ブランドもののセカンドハンドのお店へ。
店内にはゲイらしき男性(おしゃれすぎて)と、マダムが。
「すいません、靴、買ってもらえますか」

靴を取り出す前に、私の紙袋の中のロッシの布袋の色で
「ロッシね」
とお兄さんが言うので

「そうです」
と、ちょっと嬉しそうに言ってみる。
フランス人、多くの人はモノトーンコーディネイトが大好きだけど
金髪マダムがたまに、ワクワクするくらいのカラーコーディネイトで
おしゃれをしているのを見かけていたので、私的には、
この人たち絶対、私の靴をほしがるに違いない。と思っていたわけで。


すると、
「まーきれいな色ね」
とマダム

「買う?」
とお兄さん

そして
「いくらほしい?」
と聞かれたので、日本人的に恐縮して
「いや、どのくらいですかね?」
と聞いてみたら
「いいから、言いなさいよ」
というくらい強めに言われたので、
「じゃあ言いますけど、300ユーロ」
と言ってみたら、二人は鼻で笑いました・・・。

え・・・
「あんた、ここは新品のお店じゃないのよー」
と現在店内に並ぶロッシを見せてくれた。
靴底に傷のないほぼ新品も、最高175ユーロで売っている。

間違えた・・・
フランスでは、ロッシの価格、日本よりだいぶ割安な設定なのを。。。

「まあ、買うとしたら20ユーロね」


に、に、に、20ユーロ!
円換算しても2500円くらい・・・ありえない!ひどすぎるーーーーーー!


そんなわけで、いじけて店を後にし、ふらふら町を歩いていくと
気になっていたお店(また靴)を発見。
通常はこちらも敷居が高すぎるのでよりませんが、最終セール中。

勇気を出して入ってみると、また・・・出会ってしまった・・・・。

エナメルのネイビー!
エナメルの赤!

昨日見たのと同じ型だけど、圧倒的に素敵です。
両方はいてみて、どっちも素敵で、金額は185ユーロ。
勿論、私レベルでは、やや敷居高めなお値段ですが・・・ロッシ。
しかも久しぶりの10センチヒール、なのに太くて、安定感あり。
なのに、美しい!!!!

ネイビーのほうが使いやすいかなーと、真剣に悩んでいたら
常連マダムが
「絶対赤よ」

その一言と、スタッフの方のうなずきで
そちらをお買い上げ・・・。

さっき、家に帰って来たフランクに見せろといわれ見せたら
「激しいね」
と言われました。

でも、ほんとにきれい・・・。

その後、言い訳のように
「でもね、これを今度日本に帰ったら、私は手放すよ。フランスで売ると20ゆーろ
とか言われちゃって、冗談じゃないよ」
とうなぎブルーを見せてみた。

「青・・・。でも同じかんじじゃん。まあ、でもいけても30とか40ユーロでしょ」
「違うよ、ヒールの形が全然違うし。しかも、これ超高かったんだよ!
しかも私には小さいし」

「なんで買ったの・・・?」
「きれいだったから」
「サイズの合わない靴を買うって、相当やばいね。」
がんばろーっと。いいのいいの。これも経験ですから・・・

日本の働く女子の皆さん、絶対ソルド期間のヨーロッパ、
(確かイタリアもほぼ同じ期間)
多分鼻血が止まらないくらい、素敵なものが割安で買えると思います。


最近、基礎化粧品はスーパーコスメですが、やはり靴は大好きです・・・。
かしこ

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