Vive la France!

初めての大統領選挙。
当然ながら、選挙権はないですけれど、
連日のテレビ、連日のテレビ、連日のテレビ・・・!
否が応でも、注目だった大統領選挙が、ミッテラン氏以降の
社会主義派オロンド氏の勝利にて、終幕。

昨日、ラジオでは
「30時間ノンストップ、大統領選スペシャル」
という、正に超耐久戦な番組も。

上っ面しか、分からない私ではありますが、
昨夜のパリの、大晦日なみの大興奮には、驚きました。
そして、この大統領選、オロンド氏の勝利は、社会的弱者(わりと私もそっち派)
救済の「希望」が、結果に反映されたとのこと。

サルコジは、ブルジョワで、お金持ちにやさしい政策とか、
国民(本物のフランス人(とは、何か・・・は別とし)にフォーカスし、
外国人は排除する(というと言葉がよくないような)方向とか。
もちろん選挙演説全部理解できないけど、
サルコのキーワードは
「laforcefrance」=強いフランス。
そして、
「Aidez-moi! Aidez-la France!!!」=私に力を貸して下さい!フランスを助けて下さい!
と国民に呼びかけていた。

ヨーロッパの失業率は、若者を中心に年々上がり、
お給料だって、いつまでたっても上がらない仕組みで、
一生SMIC(=規定最低賃金)という人もたくさんいるらしい。
そんな、混沌とした、希望を持てない社会は、この5年間のサルコジ政権のせい!
という国民過半数の意見。

一方、オロンド氏。
「Changement, c'est maintenant!」は「変革は、今!」
ということで、選挙戦が佳境に入るに従い勢いを増し、顔に貫禄がついてきた。
(更に、事実婚のパートナーが美人)

結果発表後、各テレビ局が、街頭インタビューで、オロンド氏勝利に歓喜する
人々の声を拾う。
そこでふと不思議に見えたのが、インタビューに答えていたのが
「移民」の方々であること。

「サルコジは、私達に厳しく、本当につらい時期が長かった」
と涙ながらに語るおばさんは、ルーマニアなどの東ヨーロッパ風。
大絶叫で、「俺達は勝ったぜー!」というのは、アフリカ系の方。
そして、マイクを奪う勢いで声を上げたいマグレブ(北アフリカ)系の方。

ぱっと見、理想と優しさを持った社会主義のオロンド氏。
国民は、彼らの政策に、完全なる期待を寄せて投票。
この移民を救う政策、失業者対策、よりよい学業システム。
どれをとっても、実現できたら素晴らしいし、とにかく若い人達が
「希望」を持って生活出来る国って、それだけで素晴らしいし。

サルコジが、嗚咽をこらえながら
「ありがとうございました」と支持者にお礼を述べる中、
涙する若者も。

サルコジ、これで政界引退とのことでしたが、どこにバカンス行くんだろう。
オロンドの顔が、5年間でどんなふうに変わるかも見物。

もちろんニースは静かだったけど、予想以上のイベントだった。


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