かわいそうなひと
プチ出張で、DIJONという街に、電車で行ってきた。
ニースからドゥバイまで行ける時間をかけて・・・
遠かった・・・
その帰郷の際、すごくかわいそうな人がいた。
電車がマルセイユに着いたとき、私の前の席に、
ひとりのおばさんが座った。
座った途端
「あー足が痛い。やっと足伸ばせるわー」
そして、その数秒後
「私の席番号そこなんですけども」
ともうひとりのおば様が。
ちなみに、この電車TGVは全席指定です。
すると、一足先に座っていたおばさんが、
「私、足痛いのよ、ほかの席空いてないの？」
そこで、そこに居合わせた乗客が、全員、
「は・・・・・・・・・？」
という雰囲気で息を呑んだ。
当然、その席を予約して乗車したおば様は、
「私が決めたわけではないけど、予約して、その席が私の席ということで、
この他の席には座れないですよ。」
というやり取りをまさかの勢いで、5分続けた結果・・・・・・
ようやく、そのおばさんは、席をどいた。
そして、ほぼ向かいの席に座ると、
「世の中どうなってんのかね。足が痛いっていってるのに、席をどけって」
と、大きな大きな声で、見知らぬ相席の人に、愚痴り始めた。
予約済のおば様が思わず、反論しようとしたら、
その隣の席のご夫婦と思われるカップルが、
「答えちゃだめです、あの人さっきからずーっとああなんで」
そのアドバイスに、おば様は、はっきり彼女を見て、文句を言い続ける
おばさんを、恐らくぐっとこらえて、無視をした。
しかし、このおばさん、恐らく、相当酔っていたと思われ、
この後、1時間半に渡って、世の中への文句を吐き連ねる・・・・・・
しかも、みんなに聞こえるように。しかも、隣人に同意を求めながら。
もちろん、この時点で、この車輌のある意味での連帯感が生まれ、
何があろうと、このおばさんに返事をしないということで、
ニース行きの、つまりバカンス行きの電車の中が、
重い空気に包まれる。
一瞬、このおばさんが、トイレの為に車輌を出ると、
一気に、「ふーーーーーーーー」という安堵の空気が流れる。
100％おばさんの文句が理解できない私でさえ、相当イライラしたところを見ると、
この他のフランス人の方々には、極限状態のイライラだったように思える。
すると、こともあろうに、また戻ってきたおばさん。
そして、何事もなかったように、またもや・・・続く社会への愚痴。
極限が達した、あるムッシュが
「マダム、あなた病院行ったほうがいいですよ」
と、誰もが思っていたことを、ついに口にしてくれた。
そんなのに黙るおばさんではなく
「それは、あんたです」
という応酬・・・
車輌全体が、またもや苦しい空気となる中、
おばさんは、
「わたしが、障害者だっていいたいわけ？どうなのよ！」
と噛み付く始末。
そして、周囲の全員がムッシュに
「答えちゃダメです」
そして、相当酔っていたらしいおばさんは、眠りについた。
静かになったと思った矢先、カンヌに到着した電車は、
たくさんの人が動き、降車した。
そして、起きたおばさんは、また車輌を出て、一気に張り詰めた空気が
和らいだのも束の間・・・・
戻るなり、空いた広い席にどかりと座った。
パリからバカンスに来ていたらしい、素敵な若夫婦と、ものすごく可愛い
女の子二人は、空いた席の海側に移動し、これからのバカンスに
興奮を隠せない様子で、女の子たちは歌いまくりの踊りまくり。
そして、またおばさんの攻撃が始まり、
カンヌからニースまでの約30分間、
この女の子たちに対する文句を、ノンストップで始めた。
途中、それにカチンと来た若者が
「そろそろやめれば」
とみんなの代弁をするも、おばさんの挑発は止まず、
またもや、
「返事をしちゃいけない」
とみんなに制される。特にその子供たちのお父さんに。
しかし、ニースに着く5分前、
ついにその優しそうなパパが切れた。
「だまれ、お前には一切関係ないし、お前の態度以上にネガティブで
気分の悪いことはない！黙れ！この×××！！！！」
と怒鳴ってくれた。
汚い言葉が飛び出したものの、それに値するくらいのおばさんの所業。
それなのに、まだこのおばさんが
「は？いつから、いつから私が気分の悪いことした？」
と、全員の怒りを買うような反撃に出たのだけど、
そのあとは、当然ながらの全無視。
それ以降も、止まらないおばさん。
ほんとに気分が悪くて、閉所である車内での事態に、
自分のことじゃないのに、ほんとにむかついたのですが、
この人は、誰も止めてくれる人がいなくて、誰にも心配されず、
誰もこの人を正してくれる人がいないんだな。
言い方ひとつで、最初のおばさまだって、席を譲ってくれたかもしれないのに、
それさえもできず、誰も味方をしてくれないと嘆く。
かわいそう、
ほんとかわいそうなだ。
ニースのどこかで、だれかとまた喧嘩して、
楽しくない時間をこれからずーっとすごすんだ。
ああ、かわいそう。
ニースからドゥバイまで行ける時間をかけて・・・
遠かった・・・
その帰郷の際、すごくかわいそうな人がいた。
電車がマルセイユに着いたとき、私の前の席に、
ひとりのおばさんが座った。
座った途端
「あー足が痛い。やっと足伸ばせるわー」
そして、その数秒後
「私の席番号そこなんですけども」
ともうひとりのおば様が。
ちなみに、この電車TGVは全席指定です。
すると、一足先に座っていたおばさんが、
「私、足痛いのよ、ほかの席空いてないの？」
そこで、そこに居合わせた乗客が、全員、
「は・・・・・・・・・？」
という雰囲気で息を呑んだ。
当然、その席を予約して乗車したおば様は、
「私が決めたわけではないけど、予約して、その席が私の席ということで、
この他の席には座れないですよ。」
というやり取りをまさかの勢いで、5分続けた結果・・・・・・
ようやく、そのおばさんは、席をどいた。
そして、ほぼ向かいの席に座ると、
「世の中どうなってんのかね。足が痛いっていってるのに、席をどけって」
と、大きな大きな声で、見知らぬ相席の人に、愚痴り始めた。
予約済のおば様が思わず、反論しようとしたら、
その隣の席のご夫婦と思われるカップルが、
「答えちゃだめです、あの人さっきからずーっとああなんで」
そのアドバイスに、おば様は、はっきり彼女を見て、文句を言い続ける
おばさんを、恐らくぐっとこらえて、無視をした。
しかし、このおばさん、恐らく、相当酔っていたと思われ、
この後、1時間半に渡って、世の中への文句を吐き連ねる・・・・・・
しかも、みんなに聞こえるように。しかも、隣人に同意を求めながら。
もちろん、この時点で、この車輌のある意味での連帯感が生まれ、
何があろうと、このおばさんに返事をしないということで、
ニース行きの、つまりバカンス行きの電車の中が、
重い空気に包まれる。
一瞬、このおばさんが、トイレの為に車輌を出ると、
一気に、「ふーーーーーーーー」という安堵の空気が流れる。
100％おばさんの文句が理解できない私でさえ、相当イライラしたところを見ると、
この他のフランス人の方々には、極限状態のイライラだったように思える。
すると、こともあろうに、また戻ってきたおばさん。
そして、何事もなかったように、またもや・・・続く社会への愚痴。
極限が達した、あるムッシュが
「マダム、あなた病院行ったほうがいいですよ」
と、誰もが思っていたことを、ついに口にしてくれた。
そんなのに黙るおばさんではなく
「それは、あんたです」
という応酬・・・
車輌全体が、またもや苦しい空気となる中、
おばさんは、
「わたしが、障害者だっていいたいわけ？どうなのよ！」
と噛み付く始末。
そして、周囲の全員がムッシュに
「答えちゃダメです」
そして、相当酔っていたらしいおばさんは、眠りについた。
静かになったと思った矢先、カンヌに到着した電車は、
たくさんの人が動き、降車した。
そして、起きたおばさんは、また車輌を出て、一気に張り詰めた空気が
和らいだのも束の間・・・・
戻るなり、空いた広い席にどかりと座った。
パリからバカンスに来ていたらしい、素敵な若夫婦と、ものすごく可愛い
女の子二人は、空いた席の海側に移動し、これからのバカンスに
興奮を隠せない様子で、女の子たちは歌いまくりの踊りまくり。
そして、またおばさんの攻撃が始まり、
カンヌからニースまでの約30分間、
この女の子たちに対する文句を、ノンストップで始めた。
途中、それにカチンと来た若者が
「そろそろやめれば」
とみんなの代弁をするも、おばさんの挑発は止まず、
またもや、
「返事をしちゃいけない」
とみんなに制される。特にその子供たちのお父さんに。
しかし、ニースに着く5分前、
ついにその優しそうなパパが切れた。
「だまれ、お前には一切関係ないし、お前の態度以上にネガティブで
気分の悪いことはない！黙れ！この×××！！！！」
と怒鳴ってくれた。
汚い言葉が飛び出したものの、それに値するくらいのおばさんの所業。
それなのに、まだこのおばさんが
「は？いつから、いつから私が気分の悪いことした？」
と、全員の怒りを買うような反撃に出たのだけど、
そのあとは、当然ながらの全無視。
それ以降も、止まらないおばさん。
ほんとに気分が悪くて、閉所である車内での事態に、
自分のことじゃないのに、ほんとにむかついたのですが、
この人は、誰も止めてくれる人がいなくて、誰にも心配されず、
誰もこの人を正してくれる人がいないんだな。
言い方ひとつで、最初のおばさまだって、席を譲ってくれたかもしれないのに、
それさえもできず、誰も味方をしてくれないと嘆く。
かわいそう、
ほんとかわいそうなだ。
ニースのどこかで、だれかとまた喧嘩して、
楽しくない時間をこれからずーっとすごすんだ。
ああ、かわいそう。
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