フランス式妊婦は

よく、
「ワインくらい飲んでもいい」とか言われますよね。

かつて、私の憧れエリコ・ロワイヤルも、
妊婦中にシャンパンを嗜んでたとかで、
そういうことならということで、
私も、お友達の家で食事するときとか、お呼ばれの時とか、
普通に
「一杯くらい飲むでしょ」
って言われるものだから、

「一杯くらい」
っていうかんじで飲んだり、実はしていたものです。

初期の頃通っていた産婦人科の先生は
「私はね、レストランの衛生状態を信用しないから、外で生野菜は
食べないことにしてるわ」

っていうもんですから、なんか怖くなって、なんとなく避けたり、

「家でも、私は、Vinaigre blanc(いわゆる酢)で洗ってから食べるのよ」

というんで、どんだけフランスの野菜は汚染されいるのだろうかと、
不安になったりもして、一時期、本当に一時期BIOってみたりした。
けど、わりと続かないのが、私の性格であり、今では酢もやめたし、
レストランでもうっかり野菜食べたりしてます。

とはいえ、この時期、この生命を守れるのは私しかいないわけで、
もちろんお酒も常飲はしないし、別にそういう欲求も起こらなかったのだけど、
この前、麻酔医の女医さんとの面談時に、そういう一般的な質問がされて、
わからないことも多々あるため、義母につきそってもらっており、

「お酒は飲んでないですよね」
と言うので
「ええ、もちろん。でもほら、お呼ばれの時とかの一杯くらいは・・・」
と義母が申告したところ、麻酔医女医は、

「何をいってるんですか、完全に毒ですよ!一杯も二杯も変わらないでしょうが!」
とかなりの勢いで説教されたのでした。

この義母に至っても、フランクを妊娠中、マルセイユ近郊で過ごしたこともあり?
その地域の習わしに従って、毎日アペリティフ(食前酒)と称し、
パスティスというアニスからできているお酒を飲んでいたらしく、
私にも
「妊婦だって人生楽しまないと」
と言って、ワインを薦めてくれたりしたもので、その女医の剣幕にびっくり。

「そうね、そうだわ。毒よね。これからはやめときましょう」
と、わりと今更なタイミングではあるものの、二人してシュンとなったのです。

妊婦として生活するってことは、どこの国も同じなんだなと、思った瞬間。


そして、処方されていた鉄剤をうっかり買い忘れて、一ヶ月ほど放置して、
飲んでないことを申告しようものなら
「担当医は知ってるんですか!」
と詰め寄られ、帰りに即効購入したのはいうまでもなく・・・。

ちなみに、今のところコーヒーはデカフェですが、
何かの広告で「カフェインの入っていないデカフェ」って書いてあって、
カフェイン入ってないから「デカフェ」なんじゃないか!と思うも、
いちいち不安になったり。

そして、先日は数ヶ月本棚に眠っていた、エリカ・アンギャルを引っ張りだし、
間食にはアーモンドだなと、突然買ってみたり。

ちなみに、昨年のフランクの成人病余命5年宣告事件があり、
その頃からバターを控え、いわゆるOMEGA3豊富なマーガリンらしきものに
鞍替えていたのですが、この前、テレビのドキュメンタリーで、
これらに入っている植物油=パーム油の危険性をコクコクと説かれ、
一体全体、何を食べていいのかと、憤慨したものです。
妊婦じゃなくても、なんでも、こうやって消費しながら生きる私たち的には、
エリカ的にいえば、「今食べたものが、数年後の自分を作る」わけで。

色々難しいですね。って話。




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