親と個と子

隣人ゴシップ、
フランクが
「きっとあの二人はヨリを戻すね」
とのこと。

妊娠後、シングルマザーを決意した隣の人です。

理由を聞いてみれば
「だって、これから新しいパートナー探すの大変だし、今日も来てたよ」
みたいな。

実際、妊婦にものすごい心理的ストレスを与えた、あいつを思うと、
他人ごとながら、何を今更って思うけど、生まれてくる子供にしてみたら、
なんとなくそのほうが幸せなような気もしなくもない。
もちろん、彼女がそれを望んでいて、かつあいつ自身も心を入れ替えていることが
大事ではあるのだけど。

先週、私とフランクが出会った頃3歳の誕生日だった少年が、
なんと6歳になり、お誕生日会ピクニックにちょこっと参加した。
今や、この少年は、お父さんとお母さんの家を行き来しながらの生活。
でも、私が当初勝手にヒヤヒヤしたよりも子供はたくましく、
かつて「パパ」と呼んでいた父を「お父さん」とかいって、
大人になっている。

この少年には、同い年の従兄弟の双子がいるんです。
お母さん同士が姉妹なのですが、
この双子のお母さんは、フランクいわく
「なんであの男の人と子供を作ろうとしたか不明」
というようなさすらいなかんじの男の人と一時大恋愛関係となり妊娠。
妊娠後、別れて、産まれた直後から、別の彼氏と同棲し、
双子たちは、その彼氏を「パパ」と呼んでいた。
ところ、先の少年バースデーのときに、彼氏パパがいなくて、
私も、おや?と思ったけれど、仕事とか?(自由業的な人だから)と思った。
解散後、少人数で話をしていたときにフランクも気になったらしく、
そういえばと聞いてみたところ、子供が春休みになったら正式に別れるとか。


フランクの両親は、フランクが3歳の時に離婚しているんだけど、
離婚後、フランクは、お母さんとパリ近郊のハイソなエリアにいたけれど、
お母さんの新しい恋と共に、こちら南仏へ越してきた人。
しみじみと、「子供は生活する環境によって将来変わるから」と言っていた。

それは当然そうなのだけど、例えば、付き合う周りの人だったり、
教育環境とか、そのコミュニティでの常識的なものとか。
小さい頃から触れるものが、その子供の将来にとても大きな影響を与えるのだと
思うのだけど。

よく、子供は親を選べないとか言うけれど、
妊娠期間中に目にした雑誌とか本とかに
「私たち両親を選んでくれてありがとう」
的なコメントしているお父さんお母さんたちが結構いて。

人生、もしも、はないのだけど、
私たち夫婦のもとに産まれてくれるはずの子供、
どんな風に成長してくれるのか楽しみだけど、なんか親になるって、
ほんとすごいことだなと。またまたボキャブラリー少なめですが、
思う今日このごろなのです。

ていうか、別に離婚しているカップルや、結婚していないカップルの
子供たちも十分立派に育って、偉大になる人たちだって沢山いるし、
私は今でもずっと両親がいるのが当たり前の環境にいるから、
そういうことにいちいち、ドキドキしてしまうんだろうかしら。

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