チュニジア:イスラム国でクリスマス①

年末、チュニジアに行きました。
チュニジア南部を、四駆で駆け抜けるという、ワイルド且つ、
不思議な家族旅行に混ざってきました。

四駆で駆け抜けたのは、フランクではなく、フランクのお父さん(73歳)で、
メンバーは、パパとパパの若い奥さんと、フランク(ここまで家族)+私。

マグレブ国では、やはりモロッコが圧倒的に観光地としての知名度も
高いですが、チュニジアは、モロッコの隣。若妻の出身地でもあり、
石油発掘人(?であったフランクのお父さんがよく仕事をした場所でもあり、
今では、パパは、フランスとチュニジアを行ったり来たりの生活です。

クリスマス・イブの24日、ロマンチックな雰囲気も吹っ飛ぶ勢いで、
当日パッキング、ノーメイクで飛行機に乗り、乗り継ぎのチュニスでは、
遅延のせいでダッシュして、ようやく辿り着いたチュニジア南部の島・ジェルバ空港。
















急降下する機体のイラストと、到着ゲートのサイン。
アラビア語はまったく読めませんが、なんだか気が抜けるいいかんじ。

















へびみたいだと思って、この写真を撮っていたら、迎えに来てくれた
フランクパパが「日本には看板がないのか」と驚いていました。

ジェルバは、夏はリゾート地として人気の孤島ですが、
さすがの北アフリカも、今はニースと同様、普通に冬です。
そして、ジェルバは、見学する事もなく、一路、今日の宿泊地を目指し、
延々2時間のドライブです。

目指すは、タタウィン。
フランクパパ夫妻はすでに何度か訪れており、ホテルの目処をもって、
道行く人に「サンゴホテル」を聞きながら、さまよう事小1時間・・・。
交通整理中?のポリスに道を尋ねた際、
「最初の信号を右折」
との説明が。運転するパパが
「最初、一番初めの信号ですね?」
と念入りに確認を入れると
「タタウィンには、ひとつしか信号はないですから」
との返答。
「ちなみに、今その信号は、作動していないので、よく注意してください」


タタウィン郊外の一角にホテルはありました。

ちなみに、チュニジアは、イスラム国なので、クリスマスは関係ないかんじ
かと思いきや、ホテルでは「クリスマスディナー」が。
お腹も空いていたので、薦められるがままクリスマスディナーをフロントで
予約。
「ミュージシャンも入りますから」
なんだか予想外な展開に、チュニジアも日本みたいにクリスマスは
イベントなんだなと思い、少し遅れてレストランへ。

確かに、ミュージシャンが。

でも、ミュージシャンが奏でるのは、陽気なクリスマスソングでも、
当然ながら賛美歌でもなく、
アラビア語の、しーっとりしたラブソング。
若妻ラミア以外は、まったく理解できないし、いわゆるアラビアンな
とろーりとした緩い流れに、調子が狂うクリスマスディナー。

途中、この眠くなる空気にパパが我慢を切らし、ウェイターを呼んで
「ちょっと、もっと楽しげなやつ、頼むよ」と。

その後少しだけ、陽気なかんじのアラビアンソングが続きました。
















ちょっと学芸会のようなデコレーションですが、精一杯な意気込みを感じました。

「明日からはキャンプだからね、ちゃんと寝とくように」
そんなパパからのメッセージと共に、クリスマスディナーは終了。

翌朝、到着時には暗くて見えなかったホテル全景が。
わりとこじゃれた素敵なホテルでした。

















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