フランス人の恋愛は複雑か

PACSというシステム自体が、日本人にはなかなか理解複雑なここフランス。
この前、会ったフランクの弟夫婦は、正にPACSカップル。
私は
「なんかパーティーとかセレモニーはしたの?」と聞いたら
彼女は
「しないよー。だって、ただのPACSだもん」
“ただの”PACSか。
「でも、前に学校で、PACSを決めて結婚式みたいなことするっていうのを聞いたよ」
というと
「それはきっとゲイのカップルだよね。ゲイの人たちにとっては結婚だから」

私のニースの友人でも、最近フランス人の彼とPACSした子がいるけど、
彼女的には「別に結婚は考えてない」とのことで、そういうのがPACSなのかしら。


フランクのご両親は、彼が3歳のときに離婚していて、お父さんは今3度目の結婚をしてる。
2回目は弟のお母さんと。
この弟のお母さんも、今は2度目?の旦那さんと暮らしていて、この旦那さんとの間に
妹がいるわけで、その説明をされたときに、
「じゃあ、フランクと妹は、quasi-frere et soeur(血は繋がってないけど兄妹みたいなことらしい)?」
と聞いたら
「別に何でもないよ」
・・・・あれ、この言葉は何人かのフランス人に聞いたけどわりと知ってる人がいない。
でも、普通に仲はいいみたいです。


そして、フランクのお友達夫婦とかカップル。
どちらかというと女性の方とがお友達関係のケース。
これは、わりとの確率で、元彼女。と最近聞いた話。


エレーヌは、3歳の男の子のママで、フランクと同じ年で、ブラジル旅行中に出会ったと
聞いていた。
そしたら、この前、突然
「エレーヌとは、昔つきあってたんだよね、1年くらい」
とのこと。

知らなかったので驚いたけど、男女間の友情が存在しないといわれるフランスにおいて
ここの関係のなぞが解けた瞬間でした。

フランクとエレーヌが付き合って1年くらいのとき、エレーヌの家で2人で寛いでいたら
インターホンが鳴って、エレーヌが出ると
「あら、元旦那だわ」
そこで、フランクとマルセルは初めて出会うわけです。

そして、その後、マルセルはエレーヌに復縁を申し出たということで・・・

エレーヌは、元旦那さんマルセルと再び結婚したわけで、
今はアレキサンドラというかわいい男の子も授かり、仲良く夫婦。
いつ会っても、素敵なこの夫婦の
「キューピッドは俺だ」
とフランクは言っていましたが、なんだか・・・複雑だねー。と。
すると
「そうだよ、恋愛はいつも複雑なんだよ」
と・・・

今では、マルセルとも仲良しで、よく遊びに行くようになったということ。

更に、エレーヌには妹がいて、こちらも妹さんも素敵な人なんだけど、
アレキサンドラと同様3歳の双子ちゃんのママ。
この双子がまたかわいいんだけど、いつもお父さんだと思っていた人がそうではなかった・・・。

「あの双子のお父さんは、別の人だよ」
でも、なんか顔が似てると思ってたけど・・・錯覚だったようです。


友人の彼女と、結婚してしまうケースなどもよくある話のようで、
「でも、今が幸せなら」
ということらしく。


彼女がいようと、彼氏がいようと、結婚していようと、
それは恋愛対象にならない理由にはならず
「あなたに異性として興味がありません」
と言わなければ、お誘いは続くというフランス。

ほんとにみんながそうなわけではないと思うけど、
私からすれば、やっぱりまだまだ難しいフランス的恋愛?


フランクの家族のことをお母さんに電話で説明したら
「あらーーーー複雑ねーーーーーー」
と驚嘆していた。
フランクのお父さんの今の奥さんが、私より若いことはまだ言えてない。
悪いことではないけど、絶対超びっくりするだろうからね。普通するよね。

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