寿司という文化

昨日行ったニースのカフェみたいなところで、
カフェみたいなところだけどレストランなので、
寿司とか出てきちゃうわけです。

ところで、寿司というのは、とにかくとにかく世界的ブームになってからも
久しい日本の誇る麗しの食文化なのですが、

その「正しい」麗しの文化を海外で体験するのは、
とにもかくにも難しいのが現状です。

フランス料理も、イタリア料理も、インド料理も、タイ料理も、
インドネシア料理とか、ハワイアンですら
恐らく日本では、ほぼその完成形を体験することができるのに、

なんて、日本の寿司というのは、海外で体験するのが難しいんでしょう。
もちろん、お金を出せば可能ではあるという事実は置いておいて・・・


昨日のお店のオーナーはパリからニースに移り、
パリでは、一軒おきに「SUSHI」なブームに乗り、まだ完全にSUSHIで
席巻されていない地方都市ニースで、一山当ててやろう的な(たぶん)。

にしても、ニースの、フランス人による寿司は、99.8%の確率で
がっかりするから、そういうことはやめようと思っている私ですが、
昨日も、フランス人によるSUSHIを食べてみた・・・というか巻き寿司です。

そもそも、お米が違うし、すし酢は使われていないので、
「これが日本のSUSHIなのか」
と聞かれたら

「いえ、違いますけど」
と言うしかないのですが、

そのブームの中、今沢山のSUSHIチェーン店が出来てきてるのですが、
やはり、魚を生で食べる習慣のないフランスにおいて、
また、魚の採れない地中海沿岸の町において、
素材の一番人気はサーモンであり、一番安全なのもサーモンという現状。
(ときどきマグロ)

で、何が言いたいかというと、
もちろん、ここでは、あくまでもフランス人のSUSHIのことですけども、
そのオーナーが言ったわけですよ。


「わたしはね、日本に興味があるのではなくて、SUSHIに興味があるだけなんだ」


どのレベルのレストランかにもよる発言ですけど、
あくまでも、本物を提供しようということではなくて、
SUSHIっていうのがあって、それがなんかうまくてヘルシーらしいんでやってみる

という風に私は解釈したわけです。
きっと、日本のイタリアンもフレンチも全ての外国料理の料理人たち全員が、
全員その国まで愛している、いえ、少なくともその国の食文化に敬意を払っている

のかといったら違うかもしれないけど。

でも、そういうことなんだなと、納得できる回答をくれたオーナーありがとう。な夜。

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