GRASSEは遠かった

朝起きて、手洗いの洗濯。
こちらでは、あまりベランダの外に洗濯物を干しているのを
見かけない(と思ったけどその後見た)けど、私は外に干す。
洗濯紐を、ダイソーで買ってきましたから。

その後、ちょっと天気が良いので予定通りプチ遠征を試みる。
家の近くのバス停GLIMARDから行けるプチトリップ。
GRASSEを目指す。


フランスのお店やレストラン、日曜日はほとんど休みで
街はいつもより静か。人通りも少ない。
悪ガキ3人組が、懐かしのBB弾で老人を狙っていた。
危ないやつらだ。

バス停で待つ。
公衆電話がひたすら鳴る。
ホームレスのおじさんが出てくれた。
なにやら、相手に怒鳴っている。
ガチャンと切り、私に向かって
「もう大丈夫だぞ」風な顔をする。

でもまた鳴る。これを数回繰り返し、おじさんは遂にキレて
受話器をはずしたまま、どこかへ行ってしまった。

そうこうしていると、
「英語しゃべれますか」
と声をかけられる。

一応、私日本人なんですが・・・と言いつつ、会話を始めると、
オーストラリアからの旅行者の男子。
彼は、友達とイタリア、フランス、スペインを3週間かけて旅行中とのこと。
ニースにステイして、近くのサン・ポール・ヴァンスという街まで行きたいと。

バスは、土日は一気に本数が減るので、私も待機時間が長くなるのは
覚悟の上だったけど、私のバスも、彼のバスも一向に来る気配なし。

彼は旅行者なのに、ツーリストインフォメーションでもらった地図しか
持ってないので、私のワールドガイドで調べて、バスの本数が少ないことを
伝える。

私は、別にいつでも行けるからいいけど、これが旅行なら焦る。

ということで、
「電車でもいけるかな」とのことなので
「いけると思うよー」と答え、行きだけ私も電車で行こうと予定を変更し、
2人で駅に向かうことに。

勿論、私は駅に行くの初めてなので、彼が地図を読み方向を定める・・・。
途中、犬の散歩中のおじいさんに聞いて、駅に辿り着いた。

彼はフランス語ができないので、いちいちお礼を言ってくれる。

駅でチケットを買うときも一緒に並んだ。
すると、彼は、私の分のチケットも買ってくれた。
ちなみにNICE VILLE駅から近郊は、5€。(一律料金)

彼の行きたい、ST PAUL de VANCEは駅がないので、CANNEからバスに
乗るルートとなる。
この電車は、NICE VILLE発GRASSE行き。途中CANNEを通るので
また一緒に乗り込む。
電車はオンタイム。

だったのはここまでで、一向に進まない電車。
そのうち、電光掲示板に遅延のお知らせRETARD。でも時間は表示されない・・・

まあこんなもんか、と話しながら待つこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1時間半。この時点で、既に3時半。

「いつまで待つ?」と聞かれて
「4時に出なかったら、私降りるわ」

すると、3時57分。
電車が動き出した!

彼は実は若い、いやそのまま若いのに、古い映画が好きとのこと。
小柄なんだけど、肌が、いかにも若くて、つるつる系。
オーストラリアってもっと、ごついイメージだったけど、この彼はちょっと違う。
雰囲気は、フレッシュすぎるジェームス・ディーン的。
これは英語でいえなかったので伝えていませんが。
オーストラリア訛りを理由に、1/3くらい認識不可だったんだけど
気を使ってなのか、色々しゃべってくれていた。

そうこうしているうちに5時前、なんとかCANNEに到着。
いる間に時間があったらご飯食べようねー言いながら別々行動となった。

私は、彼がいなくなった席に脚を伸ばし、あとどんくらいで着くんだよー、
と思いながら窓の外を見ると、大きな体のおじいさんが降りろという
ジェスチャー。
「え?わたし???」
どうやら、この電車は終点がいきなり変更になったらしい。

日本では、埼京線にイライラさせられ、まさかフランスでこんなことになるとは。

仕方なく降りるも、既に5時・・・
駅員に、
「私、グラース行きたかったんだけど!」
というと、とても簡単に
「バスで行きな!」
と一蹴された・・・

ワールドガイドによれば、カンヌからグラースはバスで40分。
着いたら、何も見られず、しかも帰れるかわかんないじゃん!ということになり
今日はカンヌを見てみることにした。

カンヌ駅前には、こんなビルボード。
















わりと古いかんじのカンヌ駅。
















いきなり、カンヌといわれても・・・というかんじだったので
とりあえず有名な「クロワゼット大通り」を目指す。
ていうか、日曜だから、店がやってないし静かすぎる。

















今日も、こんな曇りだったけど泳いでる人いました。

















沖には、富豪たちのクルーザーが停泊。羨ましい。

















海へ向かう道。
世界の有名ブランドはほとんどここにあるそうです。
映画祭のときに、セレブたちが泊まるカールトンホテルも外観見てきました。
なんか場違いで写真が撮れなかった・・・すごかったです。
















そうそう、多分フランスのお国柄か、いたるところに下着屋さんが。
前も書いたけど、とにかく大人の女性が超おしゃれ。

















そんなこんなで、ちょっとのんびりしたけども、帰れなくなったらまずいと駅に戻る。
まだ電車は遅れている。暗くなる前にNICE VILLEに着きたい。。。

6時半、ようやく電車が来て、何事もなかったかのように発車。
NICEとCANNEの間には、派手さはないけどとても綺麗な町が沢山。

CAGNES SUR MERやANTIBEといった、通なリゾートが点在。
窓からの眺めは、そのまま「世界の車窓から」。
海沿いを行くこの電車は、乗ってるだけでもなかなかの旅行気分を味わえる。

そして無事、NICE着。
おじいさんに教えてもらった道のまま帰ってきたけど、これがまた物騒なかんじの
道で、帰宅後、Yちゃんに聞くと、「そこ通っちゃだめだよ!」とのこと。無事でよかった。

何かしたような、何もしてないような・・・そんな1日でした。

明日から学校だ!

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