フランス こども カップル

うちのお母さんは、フランス人は離婚するものだと思っていて、
すぐに浮気するという概念を持っているよう。

私の周りのというか、間違えた、フランクの周りの人たちも、
何度もいうようだけど、結婚していないカップルが本当に多いし、
私もいちいち確認しないし、できないし、要はどうでもいいことなのかもしれないと
思ったりもするわけな今日この頃。

フランクの友達カップルが、2ヶ月前に別れた。
カップルは、10年前に本当に入籍する結婚をして(なんか説明が変だけど)、
3年後に離婚して、3年後にやり直しを決意して、一緒に住み始めた。
もう結婚はこりごり、ってことで、特に法的なものは一切なしで、
あくまでも「カップル」として生活を始め、そして、子供が産まれた。

そして、やり直しから5年目の今年、2回目の別れを決意し、別居スタート。

子供は例によって、大人の都合で、パパの元、ママの元を行き来しているよう。
この前、フランクがうっかりこの家に電話をかけると
この4歳の子供が電話に出た。

フランクが、
「パパかママいる?」
と聞くと、私史上、わりとトップクラスに衝撃の回答。

「パパとママは別れました」

・・・・

さすがのフランクもすぐに言葉が出ず
「あ、そっかそっか。アレキサンドラ?どうよ、元気?」
とわりと、すべる会話をした後、パパに電話を取り次いだ。

先週、このママのほうと、飲んだわけですが、
私が、「いやー、あの言葉には驚きましたわ」と言うと

「もちろん、最初は、理解できなかったみたいだけど、最近は分かってきたみたい。
従姉妹たち(同い年の双子)にも、説明してたわ」
とのこと。


この話を、先日お母さんにしたら、
「子供というか、もう一人の人間として扱ってるかんじだね」

うーん、なるほど。そういうことなのか。

アレキサンドラのママ曰く、
「もちろん、子供には申し訳ないと思うけど、家を出て行くまでに、
何度も彼(子供)にも話したのよ。もうだめかもっていう段階から。
だから、今、彼(子供)は、私の気持ちを少しだけ理解し始めてくれた」


でも、もちろん、この状況、よくあることではないと思う(思いたい)。
アレキサンドラのママ曰く、
「うちの両親だって、今だって離婚してないし、私も本当に伝統的なカルチャーの中、
育てられてきたんだけどね。
両親だって、今の状況に納得はしてないし、快く思ってない。
でもね、このまま私たち(カップル)が、こんな状況のまま一緒にいても
何もいいことはないと思って」

うーん、なるほど。なるほどのような、なるほどじゃないような。

私の両親は、確か私が高校生くらいのとき、離婚危機があって、
お母さんはよく「別れたいわ」と私にいっていて、
社会的なものなどは、別として、お母さんが辛いなら、別れなよ。と
無責任にも答えていたのを思い出す。

でも、お母さんは、別れなかった。
「今、別れても得しないし」

と 得?

と、子供がまだ高校生とか中学生で、今後を考えたら
離婚する事は、なんのメリットもなかったらしい。
そして、今に至る。今は、わりと仲良しの夫婦のようだし。

文化も違えば、考え方も変わってくるだろうけど、
でも、母親として、親として、子供のことを考えている事は確かで。

ちなみに、アレキサンドラママの妹は、同い年の双子のママなのだけど、
ここも複雑?カップルで、彼女の双子のパパは、妊娠直後に別れた為、
今のパートナー(法的なものなし)は、実の父ではないけど、
出産直後から精力的に子育てにも参加、そして、今は違和感なく、
双子の「パパ」として、子供たちからも「パパー、パパー」と呼ばれている。
余計なお世話だけど、いつか説明するのかな、と思ったり。


でも、最終的には、本人たちが幸せであればいいのですが。
わたしは、このカップルの別れた話を聞いたとき、真っ先に
「アレキサンドラはどうなるの?!超かわいそうだ・・・」
と言ったら、フランクは

「なんで?円満解決だよ」
と。

今、この別れたカップルは、アレキサンドラを通しては、もちろん
繋がっていて、もちろん電話や、会って3人でごはんを食べたりしてるみたい。
だけど、この前、アレキサンドラママと一緒にいるときに、彼女がパパのほうに
電話をしていたときの声が、別れる直前のそれと、比べ物にならないくらい
優しくなっていて、

はー、そういうもんですかねー。

と思ったのでした。


コメント

  1. 再びカキコミします。
    なんて、フランス人らしい家族構成!
    最近ふと思うのですが、連れ子に対する接し方とか、嫁姑の関係など欧米の方がずっと寛容な感じがします。血はつながっていなくても、同じ子ども・孫・親戚として接するような。
    日本の方が、血縁という言葉がありますが、その人の血が入っているかいないかで、ずいぶん対応が違うっていうのは、今の時代のことを考えてもちょっと悲しいかも。もちろん良い面もあるんでしょうが。

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  2. 国は違えど、みんな人間だからと思いつつも、私も、「日本式」や「フランス流」を理解し、説明する事にすごく困る事もあります。でも、こうやっていいところは学んで、取り入れていってもいいのかなと思いますよね~。

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