Planet Marseille

日本で、フランス語を習っていたときのお教室に
マルセイユ出身の先生がいました。ポリーヌ先生。

私は、そのとき、GWにフランスに行っちゃうぞーと意気込んでおり、
先生たちに色々聞いていたのです。
(結局行き先は、南インドに変わった、あの春・・・)

そして、フランスは未開の地だった私にとって、マルセイユは
「なんか南でいいかんじ」な土地であり、「マルセイユ石鹸」でも
私の記憶にマークされている土地だったわけで、ポリーヌに

「私、マルセイユに行こうと思うんだ」
と言うと

「え・・・なんで・・・」
と絶句されたのを思い出します。
ポリーヌは、日本大好きだったけど、地元マルセイユを嫌っていたのです。
(程度は分からないけど)
理由を聞けば
「きたないし、あぶないし、日本のほうがずっといいよ」
とそれをいったら、始まらないというコメントをもらったわけです。

そして、ついこの前、テレビ番組「警察24時」的なもので、マルセイユの
危険な状況ルポを見ることに。
駅構内で、不良少年たちが、ネックレスなど貴金属を狙うというやつで、
子供連れの、お母さんの首から(!)ネックレスをもぎ取るという
監視カメラ映像を見たわけです。まじ、危険そうなマルセイユ!

しかし、今回トゥーロンにいったついでに、ついにマルセイユの町へ。
















ノートルダムからのマルセイユの町。でかいです。(ニース比)






















海の守り神(ていうのか?)でもあるここのノートルダムには、
海や船のモチーフで彩られていました。素敵。
















マルセイユ旧港からノートルダムを。

そして、何がプラネットマルセイユなのかと言うと
マルセイユはフランス国内でも独特の地域らしく、
「マルセイユ人は・・・」ということがいくつかある。

このポートを散歩していたとき、ポートにはマルシェが出ていて、
お店を見ながら歩いていた私たち。
すると、隣で「ぐしゃ!」という音。。。
見ると、フランクの足元で生卵が割れていた(というか足の上で涙)

私は、まさかカモメが空中出産(卵を産むこと)したのかともって
上空を見上げたが、カモメはおりませんでした。
すると目の前のマルシェのおじさんが、
「あの緑のセーターの男だよ」
といとも何気なく、教えてくれたのですが
「まあ、マルセイユだからな」
とキメ台詞のようにいうのを聞いて、

これが・・・噂に聞いていた、マルセイユなのか、と思った私。
ニースよりも、わんこのうんこも多いし、人が多い、大都市なだけに
ゴミも大量、決してきれーいとは言えない感想。

しかし、アラン・ドロン好きの父は、『太陽がいっぱい』のイメージから
「マルセイユにいきたいなぁ」なそうなので、その際にはほんとに要注意
な町である旨を伝えねばと思ったのでした。

そして、マルセイユといえば、『ブイヤベース』。
ブイヤベースはもともと、貧民の食事だったらしいのですが、
今やホンモノのブイヤベースを食べようとすると、お一人様60ユーロくらいです。

トリップアドバイザーのコメントと、フランクの過去の経験をもとに
まじなブイヤベースを探して、お店に入ると
「満席です」

「夜は?」
「満席です」

そして、その他評判良しなレストランは全て満席。
残念ながら、まじブイヤベースは諦め、「それなりの」ブイヤベースを
食べてみる事にした私たち。
それなりのブイヤベースはお一人様30ユーロでした。

お店は満席で、サーバーたちも忙しそう。
担当のサーバーのおじさんは、私たちにサーブする際、つまずき、
スープをこぼしました。
でも、何気なく置こうとする(!!)ので、フランクが
「え、そのまま置くわけ?」
と聞くと

「魚は落ちてないよ」

・・・って、そういうことじゃなくないか????

しかし、一旦厨房に戻り、きれいなお皿を持ってきたおじさん。
「これで、満足?」
とあくまでも、上から目線なサーブに、私、ニースでもこんなレストラン
体験したことないわーとびっくりしていたのですが、
もっとびっくりなのが、フランクがそれに対して怒らないこと。

ニースでこんなことあったら、もっと何かありそう・・・と聞いてみると

「だって、ここは、マルセイユだから」

なんでも許されるマルセイユ。
それが、プラネット・マルセイユ。

結論としては、
「ニースのほうがやっぱりイイネ!」(フランク談)
でした。

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