SIDA検査とフランス人

今日は予告どおり、近所でできるエイズ検査へ。
学校が終わってから、家でゆっくりしてから行こうと思ったら
彼から連絡が来て、予定が早く終わったから付いていくと。

検査は病院ではなく、建物のワンフロアを使った施設にて。

中には、5人ほどの先客。

番号札を貰うための問診は、彼にも同席してもらったけど
その先は同席を拒否されたので1人で。


ちなみに、問診の中身はこんなかんじ。

・今日はどうしてここに来たの?
・彼とはどのくらい?
・ワクチン注射の経験
・ドラッグ使用経験
・マリファナ経験
・一番最近のセックス
などなど。

男の先生ですが、面白い人でいちいち反応してくるので困りました。
ちなみに先生から
「彼は今日検査受けるの?」
と聞かれ
「もう受けたって言ってました」
と答えると
「検査結果は見たの?」
と問われ
「見てません」

やはり、ここではその検査結果さえもしっかり確認することを進められました。
彼の結果は、勿論白で、だからこそ私に「なぜやっていない!」となったのに
若干迂闊だったような気もして不安になる。

検査結果は一週間後。
先生は、
「一週間後にまた聞くからね。ちゃんと結果を確認しなさいよ」
と。

その後、血液採取。
こちらは女の先生というか看護士さん。

ピルを飲んだことがないというと、
「自分の体は自分で守りなさい」
と言って、大量のコンドームと共に、一枚の紙をくれた。

なんと、フランスではピルがただでもらえるらしい。
飲んだことないし、ちょっと抵抗があるけど、フランスではむしろ女性が
避妊具をつけることや、ピルを飲むのはとても普通らしい。

彼に検査結果見せてね、と言うと
「では次回・・・」


そんなこんなでとりあえず検査は終了。
あとは検査結果を待つのみです。
なんか、まさかニースでこれを受けるとは思わなかったけどいい機会だったかも。


その後、彼の買い物に付き合うので歩いているときのこと。

何やら、腹の虫の居所悪く、道行く人の多さや、いろんなものに悪態をつく。
はじめは流していたけども、何かだんだん気分が悪くなり

「それ、やめて」
と言うと、まだぶつぶつ言ってる。

そういえば、こういう愚痴とか不満とか聞くの苦手だったな私、に気が付く。

「なんでそんなに、文句ばっか言うの?」
と聞いても、資本主義が何たら言ってるし、だんだん相手にするのも面倒に・・・
まずい、早くもこのモード・・・


分かってはいたけど、全然37歳らしくない。
37歳らしいってなんだか明確では勿論ないけど。


そして、今日のランチでフランス人彼と一緒に住んでいるKちゃんと話していたことを
思い出し、なんか色々納得しつつ、難しいなーと。

私が、彼と言ったジャズバーで歌っている男性が、ゲイの人で、でもすごく上手くて
かっこよかったから
「彼、素敵だよね」
と言うと
「え?でもゲイだよ」
みたいなことを言って、冗談じゃなくほんとに顔に出して嫌そうな雰囲気。
わりとびっくりだったことを話すと、Kちゃんは

「そうなんだよ!フランス人てそういうところデリカシーない。私の彼はブラックの人と
やっぱりゲイに対して悪態をつく。未だにそれが受け入れられない」
と。

別に、そういう感情を持つのは勝手だけど、それを表に出すというのが
何となく、しっくりこない。

更に、まだ少ししか一緒にいない間でも、彼のひねくれた部分とか、勿論過去にあった
いろいろなことの影響を垣間見るわけですが、Kちゃんの彼にもそういうところがあるとか。

そのひとつが、家族との関係。
Kちゃんの彼のご両親は、彼が小学生くらいのときに離婚していて、引き取られた母方で
義父から虐待に近い扱いを受けた経験があるとか。
それは、別に重い話をする雰囲気でもなく、話されたことで、Kちゃんは反応に困ったと。

今の彼は、とても優しいし、気を使うけど、「優しくない部分」があると。
それは、幼少の頃の記憶が影響してるんだと思うとKちゃん曰く。


私のほうに至っては、完全に親との関係をシャットアウトしたいようで、
「彼らはエゴイスト。大嫌い」
と言っているのを聞いて、何と言っていいのやら。

彼がパリで仕事をしていたときに受けたストレスがどんなものなのか、何が原因なのか
まだ細かく聞いていないから分からないけど、それを経て結局今こうなっている流れに
私は、そういうところからの劣等感とかトラウマがあるような気がしている。


彼は、両親が離婚することは、「愛のない2人が一緒にいる」よりノーマルだと言う。
これはきっと、フランス共通意見なんだと思う。
そして、「子供は強いから」影響については心配ない、って言ってたけど・・・・・・・・


すんごく、影響受けてると思うんですけど。


そんなわけで、今日はお互い家に帰って、ゆっくり。少なくとも私は。

しながら、ルームメイトと話をしていたら、2時になってしまった・・・。
あ、勿論このようなことが全てのフランス人に当てはまるとは思ってません。

でも、誰かが言っていた言葉
「フランスでは心に傷があったり、少し弱い人が、アジア人女性と付き合う傾向あり」
わりと本当な気がする。

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